大樹の庭の風読鳥は羽根のミミで風を聞く。 森の木陰のおばけたちは歌いながらさまよいあるく。

人に似て人とは少し違った存在「風読み」のふたごと仲間たちが暮らす森、ものいわぬおばけは灯りを探して行ったり来たり… ひとくちサイズの掌編6本と、みくちほどの短編1本を収録したメルヘンチックな連作短編集です。

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風読みが暮らし、おばけがさまよう緑の裾野。大樹の庭。

風読みの子ティカとククーは一緒に働き、おやつを食べたり、喧嘩をしたり、おそろしいまぼろしの領域に迷い込んだりします。

ひとより少しだけよく聞こえるミミを持つククーには、なにかを求めて森をさまようおばけたちの歌う声が聞こえました。

けれどもそれは誰にも内緒…

どこともしれないところの風に聞き入ってぼんやりしているククーのことを、ティカはいつでも心配していました。

<aside> <img src="/icons/star-of-life_lightgray.svg" alt="/icons/star-of-life_lightgray.svg" width="40px" /> 目次 夜警(プロローグ) 風読み小鳥 雨宿り 炉辺 大樹の庭 花の城 星拾い(エピローグ)

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